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EDIT 2018.03.23 ・ POST 2018.03.23

運慶の国宝にふれる。奈良の隠れた"真"名所「円成寺」

奈良県 > 奈良市

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名所にして穴場・円成寺で自分と向き合う

運慶の国宝にふれる。奈良の隠れた"真"名所「円成寺」の1番目の画像

奈良には平安時代に創建されたと言われる「北大和五山」と呼ばれる五つの寺があり、円成寺はそのひとつです。「いかなる身心の苦悩をも耐え忍ぶ」という苦行鍛錬の場として歴史を紡いできた円成寺は、現在、私たちをあたたかく迎えてくれる場となっています。

重要文化財の本堂(阿弥陀堂)は心が静まる空間

運慶の国宝にふれる。奈良の隠れた"真"名所「円成寺」の2番目の画像

本堂は、室町時代に造られた重要文化財。応仁の兵火で焼失してしまいましたがすぐに再建され、昭和33年には復元解体修理も実施し、当時の趣を保ち続けています。中央に安置されている本尊「阿弥陀如来坐像(重要文化財)」と対面すると、自分と向き合う心穏やかな時を過ごせるはず。

運慶の国宝にふれる。奈良の隠れた"真"名所「円成寺」の3番目の画像

本堂を支える4本の柱には、観音菩薩や勢至菩薩などの二十五菩薩像が、色彩豊かにさまざまな楽器を奏でながら舞うように描かれています。本堂を一周すると、重要文化財「四天王立像」など、安置されている仏像を間近で見られます。

国宝「大日如来坐像」が放つ美しさ

運慶の国宝にふれる。奈良の隠れた"真"名所「円成寺」の4番目の画像

国宝「大日如来坐像」は、運慶のデビュー作とされ、若々しい面相と体躯から若かりし運慶の気風が漂います。大日如来は「遍く光を照らす者」という意味を持ち、宝冠や腕飾りなどを身に着けていることも特徴のひとつ。真横からも姿を見られるように安置されているので、凛と伸ばした背筋、肉つきの良いしなやかな体つきの美しさを感じられます。

平成の「大日如来坐像」と出合う多宝塔と趣深い春日堂・白山堂

運慶の国宝にふれる。奈良の隠れた"真"名所「円成寺」の5番目の画像

平安時代に後白河法皇が寄進した多宝塔も再建されており、朱色の塔が木々の緑と鮮やかなコントラストを描いています。多宝塔には、東京藝術大学大学院で模刻された平成の「大日如来坐像」が安置されています。輝きを再現し新しく生まれたその姿に、息をのみます。

運慶の国宝にふれる。奈良の隠れた"真"名所「円成寺」の6番目の画像

円成寺の鎮守社である国宝の春日堂・白山堂は日本最古の春日造の社殿として知られ、ひっそりとした佇まいながら古の気品が感じられる社殿です。

運慶の国宝にふれる。奈良の隠れた"真"名所「円成寺」の7番目の画像

最後に「大日如来坐像」の御朱印をいただいたら、不思議とすっきりとした心持ちになっていることに気付くはず。貴重な国宝の趣を感じているうちに、日頃の雑念も洗い流されていきます。

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文/萩原かおり

取材協力:JR東海
企画編集:ルトロン編集部

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