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EDIT 2017.09.15 ・ POST 2017.09.15

東南アジアの現代アート展 六本木「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」

東京都 > 六本木

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1200個の風鈴が奏でる地球への警鐘

東南アジアの現代アート展 六本木「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」の1番目の画像

フェリックス・バコロール《荒れそうな空模様》2009/2017年

東南アジアで頻繁に見られる、天気雨を意味するタイトルがつけられた本展には、空間全体を使用した大型インスタレーション作品が、豊富に展示されています。その中でもひときわ目を引くのが、森美術館に展示されている、天井から1200個もの色鮮やかな風鈴をつるして作られたこちらの作品。

膨大な数の風鈴が風によって揺れ動く姿は、東南アジアの祝祭性や、大量生産を支えるグローバル経済の現状を映しており、鋭さと儚さを同時に奏でる美しい音色は、我々の聴覚と視覚を通じて地球温暖化に対する警告を意味しているのかもしれません。

環境問題に着目した壮麗なインスタレーションを、ぜひご自身の目と耳で体感してください。

SNS映えバツグン! 5トンの糸に酔いしれながら宝探し

東南アジアの現代アート展 六本木「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」の2番目の画像

スラシー・クソンウォン《黄金の亡霊(どうして私はあなたがいるところにいないのか)》2017年

本展の作品は、そのほとんどが写真撮影可能となっており、連日多くの人が自身のアート体験をSNSに投稿しています。続いてご紹介するのは、国立新美術館に展示中のこちらの作品。床全体を覆う、色とりどりの糸が創り出すアート空間は、SNS映えバツグンです!

5トンもの糸に隠されているのは、黄金の亡霊をあしらった、最初は全部で9本あった金のネックレス。それを見つけた来場者は、なんと持ち帰りが可能!大人から子供まで楽しめる体験型の作品となっています。

ネックレス探しに熱中するもよし、糸の感触を楽しむもよし。思い思いの過ごし方ができる魅力的な空間に、時間が経つのを忘れてしまいそう。

指文字が織り成す民主主義への叫び

東南アジアの現代アート展 六本木「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」の3番目の画像

FX ハルソノ《声なき声》1993-94年

飾り気のない、どこか寂し気でシンプルな空間にたたずむ9つの手。国立新美術館に展示されている9枚のパネル作品は、指文字で「DEMOKRASI」、インドネシア語で「民主主義」を表現しています。巨大なパネルの手前に置かれている、それぞれの指文字に対応するアルファベットが刻まれたスタンプは、自由に押印が可能。左から順番に押していくと、紙の上に民主主義の文字が完成する仕組みです。

一番右のパネルが表現しているのは、言論や思想の自由に対する抑圧に縛られる民衆の声なき声。無骨で力強い9枚の白黒写真から聞こえてくる静かな脅威に、耳を傾けてみてください。

訪れた誰もが作品制作の一部を担える、参加型作品が満載の本展。アジア各国から集結したアーティストによる現代アートの競演を、とくとご覧あれ♪

文/千祈(Kazuki)

イベント情報

※本記事上の情報は公開時点のものになります。最新情報は公式ホームページにてご確認ください。

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